一般財団法人ニッセンケン品質評価センター(以下、ニッセンケン)では、香気成分を可視化する「香りの分析試験」を実施しています。香りの印象を客観的に示すことで、品質管理や製品訴求の裏付けに役立ちます。
香りが製品イメージと購買行動に与える影響
消費者の「香り」に対する感受性は年々高まっており、製品に含まれる「香り」が ブランドイメージや購買行動に影響を与えるケースが増えています。特にアロマ製品や化粧品などでは、香りの質や強さ、持続性が購買の決め手になることも少なくありません。このような背景から、ニッセンケンでは従来の官能評価に加え、香りを化学的に分析する「香りの分析試験」を実施しています。製品開発、品質管理、そしてマーケティングにまで役立つ“香りの見える化”を支援します。

試験の特長
【対象製品】 繊維、皮革、金属、薬剤 など
【特長】 ①高感度な成分分析
香気成分を効率的に検出・分析し、高感
度かつ安定した測定が可能です。
【特徴】 ②高精度の解析データベース
香気成分に関する化合物情報や文献情報
が多数登録されたデータベースを活用
し、目的成分の抽出・同定が可能です。さ
らに、「柑橘系」「甘い」「脂っぽい」な
ど、においの印象(キャラクター)も
言語化することができます。
【活用例】 ・香り付きアロマ製品の香気成分を可視化
し、製品訴求に活用
・香りの持続性や強度の経時変化を評価
し、機能性の根拠づけに活用 など
【分析事例】 市販のアロマスプレーを分析したところ、
右図の香気成分が主に検出され、「柑橘系の
フレッシュで爽やかな香り」と「甘く温か
みのある香り」を持つことが確認できまし
た。当該製品は、実際にオレンジ、ベルガ
モット、ラベンダー、シダーウッド、ライ
ムなどの精油が使用されていました。

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